まきこむ

気になる話題にまきこむぞ

保険のおばちゃんにならなくて良かった。

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

保険のおばちゃんの誘い

私は数年前、保険のおばちゃんになったことがあります。

2か月弱は研修所での勉強ばかりで、

その後営業所勤務になり、お客様と接します。

我が家に定期的に「保険内容の確認」で出入りしていたおばちゃんに

何年間も、何度も何度も誘われていました。

ずっと断っていたのですが、パートを辞めたときにタイミングよく来て

仕事を辞めたことがバレると、今度は上司を連れてお誘いにきました。

 

保険って結局誰かに新規に入ってもらうわけだから、

知り合いや家族に迷惑かかるし、絶対嫌だ!と思っていたのですが

やっぱり保険のおばちゃん、口がうまい!

「お客さんに会ってしゃべるだけやん」

「世間話してたら大丈夫」

「世間話してる間に、今必要な保険内容を教えてあげて、新しい情報を教えてあげて

 お客さんが入りたいとか変更したいといえばそれに答えてあげるだけ」

と・・・とても簡単に聞こえました。

なんかあれよあれよという間に、研修をうけることになりました。

そして2か月後に営業所。そしてつらい日々がすこーしだけ続きました。

保険のおばちゃんとしては3週間だけ

営業所に勤務して、不安ながらも既存客に電話して

「これから私が担当するのでご挨拶に行かせてください」っていうアポ取り。

このアポ取りの電話が大嫌いで、病気になりそうでした。

アポが取れてご挨拶にいくのだけど、まだ研修終わって間もないし

質問には全く答えられない。でも必ず提案書を持っていくことになる。

説明もろくにできない私から保険入るわけないのに。

でも努力もしなかった。なんか嫌な世界を見て。

朝の朝礼では前日の成績発表をします。

そして私が行った月はたまたま強化月が終わったところで

数人が表彰されていました。表彰とともに温泉旅行のご褒美の通達。

え?あー、お客様の保険料で温泉旅行に行くのねーって。

そこで一気に「保険って悪いとこ!」と思ってしまいました。

お客様に提案するのは、確かに時代のニーズに合ったものですが

その「新商品」を多く売るとポイントが高く設定されているので

保険のおばちゃんがんばりますよね。

 

確かに保険で救われることはたくさんたくさんありますが

それってよっぽどじゃないでしょうか。

そして新商品に変更するために、今まで払ってきたものを

下取りするという形。

なんか貯金が一気になくなってしまうような感覚。

それでもお客様のニーズに合っていて

お客様も納得してるならいいんだろう・・・なあ。

でも私はどうしても嫌で、すぐに辞める決断をしました。

保険のおばちゃんになったら、辞めるの大変ですよ。

まず直属の、私の教育係のような方に辞めたいことを伝えたのですが

「説得」ってすごいですね。

私、この「説得」を何度受けたことか。

私の方の結論はとっくに出ているのですが、絶対イエスを言ってくれない。

まあね、2か月弱も給料払いながら勉強させてあげたのに

給料持ち逃げか?ぐらいのことを私はやろうとしてたのですから。

でも、もう本当に病気になりそうでした。

何度申し出ても「ちょっと喫茶店行こ」ってそこで2時間とか(笑)

イエスをもらって順序良く辞めようと思っていましたが、

最後は主人も「ぶっちするしかないのか?」と言ったほどです。

そして、今日言ってあかんかったらもうぶっちしよう!と思っていた日、

やっとお許しをもらえました・・・。

今も保険のおばちゃんは来ます。

私が保険のおばちゃんになってすぐ辞めたのは5年前のことですが

今もおばちゃんは「保険内容の確認」に来ます。

つい先日も来たのですが、そのときに

「誰か働く人紹介してー」と言われました。

私の周りは保険の仕事をしようと思ってる人なんかいないし、

「なかなかいないんですよねー」って私も答えると

「宿題!新しい人紹介してくれるか、この保険に入るか」と言われました。

保険内容の確認のときに、新商品の提案書を持ってきていて、

その保険に入れってことです。

もしくは新しい人を紹介・・・紹介した人がその保険会社に入ると

このおばちゃまには3万円が入るんですよー。

 

なんで私が宿題を出されないといけないのか、

「いい話持って帰らなあかん」って言われても、私には関係ないけど。

 

こんなふうなことを話しながら保険の仕事を続けないといけないのなら

私は本当に本当に、保険のおばちゃんにならなくて良かったと

心から思いました。

 

保険って

保険に助けられる人はたくさんいるし、入っていないと不安ですが

最低限の保障でいいのではないかと思います。

何かあった時のために年間何十万支払うことになるのか。

一昨年度は、我が家は1年間で90万ほど支払っていて

年収の6分の1でした。

でも病気もケガもなく、保険金をもらう機会はない。

それでいいし、我が家から支払ってる保険料で

たくさんの人を助けてると思っていましたが

90万はちょっと高すぎて、少し見直しました^^;

 

我が家から支払ってる保険料で、たくさんの人を助けてる。

でも保険のおばちゃんのお給料も払ってる。

当たり前ですが、本当に当たり前ですが、なんだかなー。